こんにちは。日本トリムです。
「第8回電解水透析研究会」が1月31日(土)、
東京都千代田区の富国生命ビルにて開催されました。
「血液透析」は、低下した腎機能を人工的に代替する医療行為であり、
体内に蓄積した老廃物の排出に不可欠な治療法です。
日本の血液透析は世界でもトップレベルとされています。
それでも、透析により吐き気、頭痛、低血圧、痒み、倦怠感などといった
関連症状が出ることが多々あり、合併症の発症や予後の悪さが問題視されています。
そこで、日本トリムがこうした症状を改善するために研究・開発を進めているのが、
「電解水透析システム」です。
透析に使用する水を電解水素水にすることで、
これらの症状を起こす原因とされている酸化ストレスや炎症を抑制し、
透析患者のQOL(Quality of life)改善につながる治療法として、
電解水透析に大きな期待が集まっています。
今年で8回目となる今回の研究会、会場には、透析治療に携わる医師や技士の方、
関係メーカー様などが参加し、活発な意見交換の場となりました。
会場の様子
まず、電解水透析の研究経緯から効果までを包括して理解いただくための
「教育セミナー」が行われました。次に、「一般演題」では、電解水透析システムを導入いただいている
病院関係者の方々からの最新の発表がありました。
電解水透析を利用した患者の方々の声が紹介されるなど、
臨床効果に関する貴重な意見を実感できる場にもなりました。
また、電解水透析を受けた患者の筋肉量の低下が遅いことや、
これまで1つの施設で確認されていた良い報告を、他の透析施設でも確認できたことなど
新たな発見もありました。
続いて、毎年ゲスト講師を招いて実施する「特別講演」では、
東京慈恵会医科大学 ウイルス学講座 教授の近藤一博先生が、
「疲労の最新研究」に関して講演をされました。
「疲労」は透析治療にとって非常に関心があるテーマです。
これまで電解水透析によって疲労感が有意に低下することが分かってきています。
講演後は活発な質疑が展開され、
会場の盛り上がりが最高潮に達するなかで、研究会は終了しました。
東京慈恵会医科大学 近藤一博先生
この研究会は電解水透析の科学的・医学的妥当性を評価する目的で設立され、
その評価はますます高くなってきています。
それが8回まで継続できたのは、それだけ社会から必要とされる取り組みであることが
認知されてきたからだと考えています。
次回の「第9回電解水透析研究会」は2016年の同じ時期を予定しています。
電解水透析のさらなる進歩をご期待ください。
※【電解水透析とは?】
腎臓機能の代替治療法である血液透析には、大量の水を必要とします。
日本トリムは、その水に注目し、血液透析用の整水器を産学共同で開発しました。
この整水器で生成した電解水で精製した透析液による血液透析が「電解水透析」です。